2013年2月24日に渋谷区スポーツセンターグラウンドにて、東急グループ協賛による女子8人制サッカー大会の栄えある第一回「東急レディースサッカー大会」が開催されました。午前はO-30が8チーム、午後は一般が8チーム参加して競いあうという大会ですが、区レベルの女子大会に企業スポンサーが付いて盛大に行われることはあまり前例が無く、昨今の女子サッカーの隆盛ぶりを象徴する出来事であるといえるでしょう。この素晴らしい大会が渋谷区で開催されたことは大変に名誉なことです。
試合形式は午前・午後ともに予選リーグをABの2グループに分け、リーグ戦の各1位から4位の同順位同士で順位決定戦を行いました。
試合経過
午前の予選Aは3チームが勝ち点で並ぶ接戦となったが、地元・渋谷アイリスが得失点差1で優勝決定戦に進出。予選Bはこれまた地元のSOCIOS FC O-30が勝ち上がってきた。この2チームには渋谷区の女子サッカーチームSOCIOS FCのOGが在籍しており旧知の仲間が優勝を争う形となった。SOCIOS FC O-30は近年引退した選手が中心で少しサッカーから離れていた選手も。一方の渋谷アイリスは渋谷区加盟のO-30チームでリーグ戦にて定期的に試合を行っており試合勘は上回っている。前半に左からファーを狙ったコーナーキックをダイレクトで叩き込んでSOCIOS FC O-30が先制するも、その後はアイリスのスピードに翻弄される苦しい時間帯が続く。そんな中、相手のクリアミスを見逃さずそのままミドルシュートを決めたSOCIOS FC O-30が手に汗握るこのゲームを制し、初代女王に輝いた。
この日は東急ケーブルテレビの取材も入り、SOCIOS FC O-30が優勝インタビューに答える
午後の予選Aは優勝本命の日体大・女子を破り旋風を巻き起こした立川フットボールクラブが全勝で決勝へ、予選Bは若さの勢いでジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18が1位抜け。一般は将来のなでしこ候補が覇を競うハイレベルな戦いとなった。しかも、この日は2月末とは思えない寒波が上空にあり夕方からは気温が大幅に低下した中での決戦となった。予選リーグを1位抜けしたものの本来の力を出し切れないでいたジェフだったが、この試合は判断、ボール、裏に抜けるという3つのスピードが際立っていた。対する立川が予選で旋風を巻き起こした要因は好調な攻撃陣の得点力と共に無失点に押さえていたDF陣の献身だったが、ジェフの一段ギアを上げたようなスピードに対抗するスタミナは既に残っていなかった。切れのある動きから2点を奪ったジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18が一般の初代女王の輝いた。
寒さも何のその、元気いっぱいのジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
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今大会におきましては寒い中、長時間の大会にご協力いただいた各チーム選手・関係者、審判団および来賓の皆様、協賛いただいた東急グループ様に御礼を申し上げます。NPO渋谷区サッカー協会は来年以降も本大会を継続し女子サッカーの歴史を作ってゆくことを目指して頑張ります。