8月25日から27日の3日間、渋谷区サッカー協会社員6名、およびその家族、友人合わせて15名のメンバーが神津島を訪問しました。
神津島とは伊豆諸島親善サッカー大会などで15年以上のお付き合いがあります。
10年以上前に、村立金長運動公園開設式に招かれ、記念の親善試合のため協会チームを編成して以来の訪問です。
私達一行は往路、復路とも航空機、客船と三陣に分かれの訪問でした。また日程も1泊組と2泊組に分かれ、最初の2日間は全員で行動しましたが、3日目は帰京組と残留組と別れました。以下3日間の旅程を日記風にまとめました。
☆ 25日(土) 快晴、気温は高いが風はさわやか
到着後早速、協会社員5名が訪問団を代表して、神津島村役場を表敬訪問。
石野田富弘神津島村長はじめ、神津島サッカー推進協議会長石田隆美智氏、神津VFC監督土谷清春氏に歓迎されました。
懇談の後、金長運動場に。地元のサッカー愛好者がすでに集り、訪問の目的の一つ、親睦交流試合が早速始まりました。
神津高校、神津VFC、FC神津の各チームの現役とOBも参加、我々協会も2組に分かれての対抗戦形式。勝ったり負けたり、また島のチーム同士の白熱した試合も観戦。結果は神津島若手チームが勝率が良く優勝の形。ともあれサッカーを通して、渋谷区と神津島の親睦交流は十分に果たすことができました。
日差しは強いですが意外にさわやかな風。怪我もなく試合も終え、神津島温泉に行き塩分の濃い温泉で身体をほぐす。
夜はお待ちかねの懇親会。私達を含め有志50名が参加。島の名産や焼酎を堪能。和気あいあいの楽しい会話がはずむ。夜遅くまで続いた懇親会も終わり、若者たちと来年2月の再会を約して笑顔のうちに解散。(若手はその後も続けたようですが)
☆ 26日(日) 晴れ 昼パラパラと雨 風は少ない(でも沖からの寄せる波は高い)
土谷氏、石田氏の案内で役場の公用車(マイクロバス)に乗り、赤崎海岸、多幸湾など島内を案内される。車中では神津島の歴史、自然、産業、風土から島が現実に抱えている問題など、多岐にわたってのレクチャーを受ける。都会に住んでいる身には想像もつかないことが沢山あり、本当に勉強になりました。
前浜の船着き場(神津島港)では台風14号、15号の影響で波のうねりが高く広く、東京を前夜に出航した大型船が接岸できず、島を目の前にしてそのまま戻るという光景を目撃しました。今ははしけも通わず、ただ自然のなすすべという感じです。
もし私達の訪問が一日遅れていたら、東京に引き返さざるを得ず、7人が訪島できなかったことを思い、運が良かったとつくづく思いました。
そういえば数年前の親善大会で、某島のチームが「強風のため船が欠航になり、大会に参加できい」と連絡してきたことを思い出しました。遠く去っていく船を見やりながら、伊豆諸島の厳しい現実を改めて認識させられました。
このような状況なので、赤崎海岸、多幸湾でも泳ぎやつり、波乗り等海関係の遊びは、警報や禁止の旗のもと、潮のにごりや波と相談しながら控えめに楽しむという感じでした。しかし神津島温泉は海と混じり合っていても、周りの岩が波を遮ってくれ、十分に楽しむことができました。
☆ 27日(月) 快晴 風ほとんどなし 波はうねりが少し
3日目は8人が帰京のため7人が残り、天上山登山や波乗りに島の休日を満喫しました。天上山は標高570mほどの高尾山ぐらいの高さですが、平安時代に噴火をしたとのことで、頂上付近は噴火口跡や奇岩の多い荒涼とした景色が印象的でした。また360度の絶景が見渡せる地もあり、正に風光明媚、本当に素晴らしい眺めでした。
この日も波が高く船は神津島港には接岸できず、多幸湾から出航できるとの緊急有線放送が入り、先行して帰京する何名かがようやく乗船できました。今しも山頂から、はるかかなた青い大海原を白線を引きつつ東京に向かう船を目にし、思わず手を振りました。
下山後は地元の人もめったに行かない、白砂青松の返浜(かえしはま)へ案内される。当然貸切のプライベートビーチになる。旅の最後にこんなパラダイスがあるとは想像もできませんでした。
楽しかった3日間もあっという間に過ぎいよいよ帰途へ。飛行場では、顔見知りのチームの方や、清水正美教育長にまで見送りに来ていただき、感激しながらも大変恐縮しました。機上より夕陽に染まる素晴らしい島の全景を眺めながら、この感動を絶対忘れまいと思いました。
☆ 9月20日
訪問に名を借りましたが、殆んどの時間をサッカー以外のことに費やしました。にもかかわらず、お仕事を顧みることもしないで?、その3日間を、西に東へ、南に北へ、はては570m上の山頂までと、私たち一行のお世話をしていただいた、石田会長、土谷監督のご厚意には、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
「最高の3日間を楽しみました! 本当にありがとうございました。」
(追記)
神津島にぜひ一度行ってみてください。素晴らしい島の自然や味覚を味わうためには「神津島観光協会」のホームページをご覧ください。