「SFA1種春季リーグ戦」は、夏の中断期間までに8節を終了(全27節)、再開は8月28日(日)です。これまで多くの熱戦が繰り広げられていますが、特に今季の2部は、いくつかのドラマがあります。それらを紹介し、これまでの結果を振り返りながら、今後の展望を考えていみたいと思います。
<2部Aブロック>
Aブロックでのドラマは、ゾバ、日立情報、BOFCという因縁の3強が入ったこと。
因縁の理由は、昨季もこの3強は同ブロックで戦い、これにパルコを加えた4強で、終盤ギリギリまで優勝争いを演じていたからだ。
結果は、パルコが頭1つ抜け出し、1部へと昇格。そして今季、昇格を逃した3強が奇しくも同ブロックに入ったのは、「神様のいたずら」としか言いようがない。
しかし、「神様のいたずら」はこれだけでは終わらない。
当初は、この3強を中心に優勝争いが繰り広げられると予想していたら、蓋を開けてみれば、その他のチームも絶好調なのだ。
まずは、サンエーインターナショナル(サンエー)。実はサンエーも昨季は3強と同ブロックで、最後まで調子が上がらず下位に沈んでしまったが、今季はちょっと違う。高い集中力を維持しながら最後まで走り回り、現在は3強の一角を崩して2位につけている。
次にあげるのが、MHIRだ。3部から昇格してきたMHIRは、昨季の勢いをそのまま持ち込み、現在は3位につけている。
この他にも、黒星が先行しているS.外苑FC、フェローズ、プリマヴェーラ東京も、上位を虎視眈々と狙っている。
3強神話は、このまま崩壊するのか?それとも、3強の逆襲はここからはじまるのか?目が離せない!
<2部Bブロック>
「神様のいたずら」はこっちもあった。1つ目は、1部からの降格であるアズーリとグレートマイヤーズ(GM)を、同ブロックに入れたことである。もちろん、両チームとも1年での1部復帰を目指していて、この2強を中心に激戦が繰り広げられることは必至。実際に、アズーリの方はまだ1試合しか消化していないが、3試合を消化したGMは、全勝と確実に白星を増やし、首位を独走している。
しかし、このまますんなりとは進まないだろう。「いたずら」の2つ目があるからだ。それは、トリシュータがいることである。
SFA2年目のトリシュータは、昨季の3部を無敗で勝ち上がり、堂々の成績で2部へ昇格してきた。さらに、その実力が確かなものであることを証明すべく、秋季トーナメント戦では、準優勝を収めている。GMとアズーリの2強に、トリシュータが食い込んでくることは容易に予想できる。
そして、密かに注目しているのがスクーンストーンだ。
SFA在籍の長いスクーンストーンは、世代交代の難しさから昨季は3部を経験したが、今季は新旧をうまく融合させたことでその問題点を見事にクリアし、強いチームへと変貌を遂げていた。
それを証明したのが、いきなりのクライマックスであったアズーリ、GM戦である。初戦、2戦目と2強にぶつかったのは不運であったが、その堂々とした戦いっぷりは見事で、最後までこの2強を苦しめていた。
また、3位のインテック、3部より昇格してきた恵比寿イエローズ、ベテランが引っ張るパレッジオ、さわやかNIIも健在で、こちらのブロックも興味がつきない。